ブランド品をリペアするときに今まで使ってきた「塗装ブース」をご紹介します。
塗装ブースはエアブラシから放たれる塗料を吸い込み、外へ放出してくれる便利な商品です。
塗装ブースの購入を検討しようか迷っている方に参考にしていただけたら幸いです。
この記事はこのような方におすすめ!
- 塗装ブースの騒音がどのぐらいなのか気になる
- 設置イメージを知りたい
- 塗装ブースを購入するための基準を知りたい
ブランド品をリペアするとき、塗装ブースは必ず必要ではありませんが、これから長くリペアを続けていきたいと思われるのでしたら用意しておいて損のない商品です。
最後までご覧いただけたら幸いです。
ブランド品をリペアするために使ってきた塗装ブースは2つ
僕が今まで使ってみた塗装ブースは2つあります。
1つ1つ解説していきます。
サンコー LEDライト付パワフルファン塗装ブース

この商品は小さく折り畳めるため、収納するときや持ち運びする際には便利な塗装ブースになります。
サンコーパワフル塗装ブースの基本情報
サイズ組立時;幅420×高さ330×奥行480 (mm)
折り畳み時:幅420×高さ200×奥行150(mm)
重量:4025g
ダクト長:690~1680(mm)
最大風量4㎥/分
ライト消費電力12W
ライトの明るさ1200lm
価格:約13,000円
設置イメージ

窓際に設置できる場所があれば、5分~10分で設置&片付けが可能です。
GATTO WORKS NB-03 ネロブース

僕が今主に使っている塗装ブースになります。
この商品は作業スペースも広く、小音、強力な吸引力が特徴の塗装ブースです。
NB-03 ネロブース本体の基本情報
サイズ:W500×D500×H500mm(シロッコファン接続パイプ30mmを除く)
素材:亜鉛鉄板製
重量:約8.5kg
販売価格約54,000円(本体とファン含む)
本体上部に設置するファンの基本情報
サイズ:W255×D255×H528mm
風量:400㎥/h
静圧:59Pa
騒音値:43dB
消費電力:57.0W
重量:約8kg
設置イメージ

窓際に50cm四方のスペースがあれば、設置することができます。
塗装ブースの騒音計測
作業をする時間帯や場所によっては塗装ブースの作動音が気になる方もいると思います。
実際に計測したときの数値と使ってみてどのように感じたのか解説していきます。
騒音の基準
日本建築学会の室内騒音基準によると、騒音レベルは下記のようになっています。
80dB→地下鉄の車内(窓を開けたとき)、ピアノの音
70dB→掃除機、騒々しい街頭、キータイプの音
65dB→大き普通の会話、チャイム、時速40キロで走る自動車の内部
50dB→エアコンの室外機・静かな事務所
40dB→静かな住宅地、深夜の市内、図書館
計測の判断
1つの計測器だけだとあてにならない可能性がありますので、騒音計測器2個とスマホアプリの騒音計測器それぞれ使い、騒音レベルを計測しました。
また、スマホのアプリを使って示すことによってご自身のスマホにインストールして頂けたら簡易的に身の回りの物で比較することもできますので、ぜひやってみてください。
使った騒音計測器
- サンコー 小型デジタル騒音計 RAMA11O08
- Meterk 騒音計 騒音測定器
- スマホアプリ:デシベル X – dBA デシベルテスター
※測定場所が排出口の間近なので、測定値は多少上ブレ傾向にあります。
サンコー LEDライト付パワフルファン塗装ブースの騒音計測結果
計測結果:約70dB~75dB
使ってみた感想
作動音が大きく昼間作業する方には特に問題ありませんが、深夜時間帯に作業する方にはあまり向いていない商品に感じました。
GATTO WORKS NB-03 ネロブースの騒音計測結果
計測結果:約58dB~64dB
使ってみた感想
サンコーの塗装ブースと比べてみるとかなり小音です。
家庭に設置されている通常の換気扇の音よりも小さく感じますので、深夜時間帯にも使用できるレベルと感じました。
塗装ブースの吸引力
塗装ブースではどの程度吸引してくれるのかが大切になってきます。
なぜなら吸い込みが悪いと部屋にニオイが残ってしまうからです。
吸引力についても検証してみたので、解説していきます。
塗装ブース吸引力の測定方法
ティッシュペーパーを片手で持ち、吸込口周辺での吸い込み具合を確かめました。
サンコー LEDライト付パワフルファン塗装ブース測定結果

検証結果
吸込口間近→よく吸い込む
作業スペース中間→ほどよく吸い込む
作業スペースの隅(吸込口から一番遠い場所)→ほぼ吸わない
使ってみた感想
作動音の割に吸引力のパワーが弱めと率直に感じました。
ただ、作業スペース内ではちゃんと吸い込みしてくれるため、作業には差し支えない程度です。
GATTO WORKS NB-03 ネロブース測定結果

検証結果
吸込口間近→強力に吸い込む
作業スペース中間→よく吸い込む
作業スペースの隅(吸込口から一番遠い場所)→ほどほど吸い込む
使ってみた感想
ネロブースは小音で作業スペースが広いにも関わらず、その割に吸引力が強いのには驚きました。
作業スペース上部にも吸込口がついているため、手前での作業も安心してできます。

部屋の中にニオイがこもることはなく、換気機能の役割をしっかり果たしているように感じました。
作業スペースに実物を置いて確認
作業スペースの中にリペアする商品がしっかり収まり十分作業できるスペースがあるのか、財布やバッグを用いてサイズ別に確認しました。
サンコー LEDライト付パワフルファン作業スペースの検証結果
財布の場合→広々とした空間がありますので、作業が可能です。

ショルダーバッグの場合→ショルダーバッグも広さ的には問題ありませんでした。作業のしやすさを考えるとこのサイズまでかなと感じるところです。

大きめハンドバッグの場合→作業スペースに対してサイズオーバーしているので、作業は可能ですがやりにくさを感じました。

GATTO WORKS NB-03 の作業スペースの検証結果
財布の場合→広々とした空間がありますので、作業が可能です。

ショルダーバッグの場合→ショルダーバッグを置いても上下左右方向に十分スペースが確保できます。

大きめハンドバッグの場合→作業スペースにぴったりでした。左右にもう10cmほど余裕が欲しいとことですが、大きなサイズの商品をリペアする機会もそこまでありませんでしたので、このサイズ感がちょうどいいのかもと感じました。

リペアする商品のサイズによって作業のしやすさも変わってくるので、常にストレスのかからない方法で作業できたほうが良さそうです。
サンコー パワフルファン塗装ブースのメリット・デメリット
実際に使ってみて感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
サンコー パワフルファン塗装ブース
メリット
- コスト的に安くお手頃価格で購入できる
- LED付きなので手元が明るい
- 持ち運びに便利
- 短時間で組み立て&片付けができる
デメリット
- 音が大きめ
- 吸引力はそこまで強くない
- 作業スペースがもう少し広く欲しいところ
GATTO WORKS NB-03
メリット
- 作動音が小さく深夜でも作業できる
- 作動音が小さいのに吸引力が強力
- 作業スペースが広いのでストレスなく作業ができる
デメリット
- コストが高めですが、長く使用することを考えたら十分価値がある
- 本体が重いためしっかりとしたつくりになっている
- 片付けておくことができないため、置く位置を決める必要がある
紹介した塗装ブースの性能ランキングまとめ
個人差がありますが、僕が実際に使ってみて感じたランキングをつけてみました。
作動音の小音ランキング
1位:GATTO WORKS NB-03
2位:サンコー パワフルファン塗装ブース
吸引力の強さランキング
1位:GATTO WORKS NB-03
2位:サンコー パワフルファン塗装ブース
作業スペースランキング
1位:GATTO WORKS NB-03
2位:サンコー パワフルファン塗装ブース
コスパランキング
1位:サンコー パワフルファン塗装ブース
2位:GATTO WORKS NB-03
まとめ
塗装ブースを使ってみて、購入時に決める基準として大切だと感じたポイントをまとめました。
- 作動音の大きさ
- 吸引力の大きさ
- 作業スペースの大きさ
- 価格
リペアする人の環境によって感じてくる差が異なるので、本記事を参考にご自身に合った塗装ブースをチョイスしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事の投稿主

【2020年2月】
毎日15時間労働の傍らリペア転売ゼロ知識で3ヶ月間834,882円利益を稼ぐ
【2024年11月】
ブランドリペア経験5年目
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