再び地道な転売ビジネスに取り組むことに決めた僕は、新たな本質に気づくことになった。それは…
ビジネスの根底にある「本質」とは、顧客の「面倒に感じること」を解決することです。この原則を踏まえ、
僕は再び地道な転売ビジネスに取り組むことにしました。
まず転売で重要なのは、多くの人に必要とされる「需要のある商品」を見つけることです。
多くの人が欲しがる商品は、売れる可能性が高く、その逆もまた然り。特に、幅広い層からの需要がある商品を狙いました。
次に、仕入れ単価の低さと扱いやすさを重視しました。高単価商品は売れ残るとリスクが高く、場所を取る大きな商品は扱いにくいため、これらを避けることにしました。
この基準に基づいて選んだのが、中国輸入転売です。雑貨、小型家電、スマホケースなど、多種多様な商品があるため、僕のような初心者にも取り組みやすいと思いました。
しかし、実際に始めてみると、いくつかの問題に直面したのです。
1つ目は配送時間の長さが問題でした。中国からの仕入れは時間がかかり、市場状況の変化に対応しづらいです。例えば、夏にサングラスを仕入れたものの、期待したほど売れず、季節が終わると不良在庫のリスクが高まりました。
2つ目は価格競争です。
商品が売れないNo.1の原因は「多くの販売者が同様の商品を扱っている」からです。
このことにより消費者に選ばれる理由が少なくなっていました。これは価格競争を招き、利益が減少する原因となりました。
普通に考えてもそうですよね。
例えば、商店街で10店舗あるうちのほとんどの店が同じ商品を扱っている場合、消費者はどの店で買うか迷うことになります。そして、商品がどこで買っても全く同じものなら、最も安い商品を選ぶのが一般的です。
結果として、店側は売れ残りを避けるため、価格をずるずる下げます。そうする自然に価格競争が始まり、たとえ売れても利益はわずかになるというわけです。
3つ目としては、1個あたりの利益が少ないと労力がかかり大変になることです。
中国輸入転売で扱う商品は単価が低いため、利益は元から多くはありません。たとえば、1個あたりの利益が500円だとすると、月に30万円稼ぐためには600個もの商品を売らなければなりません。これは1日に20個を売ることを意味します。
ここから価格競争が激しくなれば、1個あたりの利益も下がり、30万稼ぐためにはさらに多くの商品を売らなければならなくなり、手間と労力が膨大になり、かなり厳しいことがわかりました。
これらの考えから、価格競争が激しい市場、つまり多くの人が参入している初心者転売ジャンルは避けるべきだと感じました。
さらにここで改めて感じたことがありました。
それは最初にあげた「本質」の話です。
本質通り、顧客のために面倒に感じることをやっていたとしても、顧客から「価値」を感じてもらえなければ意味がないということに気が付きました。
顧客のためにわざわざ中国から仕入れても、結果として価格競争となり商品は薄利になってしまいました。
この現象からして、少なくとももう顧客からは価値がなかったいうことです。
どういう意味か分からなかったらもう一度あの商店街の場面を思い出してみてください。
商店街のうちのほとんどがの店が同じ商品を並べていたら
お客さんがうちの店を選ぶ理由が無いですよね。
そうなったらやっていても意味がない=価値がないです。
みんな同じことができるのだからそんなに稼げないということ。
これってよく考えてみると他のことでも原則は同じだと感じました。
例えばコンビニ店員は、スキルはいらず誰でもなれて、給料は低めです。一方、医者になるには長い勉強と研修が必要です。だから医者は限られた人数しかおらず、給料は高いです。
コンビニ店員:多くの人ができる=給料が安い
医者:多くの人がなれない=給料は高い
自分がもし、コンビニ店員なら誰からもすごいと思われることはないけど、医者だとすれば、すごいって思われる可能性は高いですよね。そこには一般的に価値がある職業だと思われているから。
もし医者になることが多くの人にとって容易になるような世界が訪れたら、医者という職業の価値はおそらく低下するでしょう。
また、ポケモンカードもそうですよね。
レアなポケモンカードと普通のカードがあります。レアなカードはめったに見つからないので、価値が高く、高価で取引されます。一方、普通のカードはどこでも手に入るので、価値が低く、安価です。
レアカード=数が少ない=価値がある
普通のカード=数が多い=価値がない
普通のカードを持っていても、別に「すごい」って話にはならないけど、レアカードを持っていれば驚かれる可能性は高いですよね。
もしレアカードが簡単に手に入るようになれば、レアカードには価値はなくなり価格も安くなります。
つまり、僕たちが「価値がない=誰でもできるようなこと」をやってもそんなに稼げないということがわかってもらえると思います。
僕たちがやらなければならない大切なことは、顧客が面倒だと感じることを代行し、かつ多くの人ができないサービスに価値があることです。
この考えを基に、初心者が参入しにくいような転売ビジネスに取り組みたいと考えました。
そこで気づいたのは、修理を伴う転売でした。
修理には特別なスキルが必要で、初心者が参入しにくいため、価格競争が少なく、長期的に持続可能なビジネスになり得ると考えました。
どのような商品を修理するかを検討したとき、カーナビの修理が適切な選択と当時は思っていました。全国的に車を所有する人が多く、カーナビの需要は高いと感じていました。ただし、やってみようと思っても修理方法についての知識がありません。
当時、この分野の情報を提供している人は少なく、進め方が分からなくなって、立ち往生となってしまったのです。
一般的な転売の知識はあったものの、この後の具体的なステップが見えていませんでした。
ここまで副業に没頭していた僕は、現実に立ち戻ることを余儀なくされました。
現実に戻ると、数百万円という大きな金額を自己成長のために使い、その都度、銀行口座の残高を減らしていました。
毎日の仕事は、朝起きると憂鬱感に襲われ、エネルギーを吸い取られるような感覚を過ごして、明るい未来が一向に見えてこない日々から精神的に深く苦しめられていたのです。
結局どうすれば良いか分からなくなり、辛い日常を我慢して生きる方が、まだマシなのかもと考え始めたのです。
しかし、何度考え直しても自由を手に入れるために絶対諦めたくないそう思っていました。
これまでの努力を無駄にはできないと考え、安定した収入源を探すことに再び動きだしました。
その過程で、ブランド品の修理転売という新しいビジネスモデルと出会ったのです。
ブランド品をリペアする転売に興味を持ちコンサルを受けてみることになったそのリアルな実態とは…