運送会社での勤務を経て、僕は自分の将来について考え直すようになった。この時期に直面したのは…
これまで歩んできた道は、目標もなく、ただ時の流れに身を任せているようなものでした。何かに熱中することもなく、ただただ過ごす平凡な毎日を送っていました。
しかし、運送会社に入社してから6年から7年が経過し、26歳か27歳の頃、親しい友人の結婚を機に、僕の人生観は大きく揺らぎ始めるのです。
友人たちが次々と新しい人生の一歩を踏み出す中、「自分も将来について真剣に考えなければ」と思い始めました。
当時僕の勤務は、毎日朝7時から22時まで、週6日という長いシフトでした。疲れ果てていた休日は、何もする気力がわかず、ただぼんやりと過ごすことが多々あり、職場の人間関係も良くなく、理不尽なことが起こる度に「もう辞めたい」と感じることがしばしばありながら気がつかないうちに精神的なストレスも積み重なっていました。
この職場環境を改めて冷静に見つめ直し、自分に起きている現実を再認識したとき、「驚くべき職場で働いていた」という現実に気づかされたのです。
今まで過酷さには正直気づいておらず、むしろ当然くらいで働いていたのです。
その他にも、自分の人生にフォーカスし、友人と自分とのライフスタイルの違いに意識を向けてみたところ、大きな「差」を感じるようになりました。
例えば、給料や休日の違い、有給の自由な使い方、ボーナスの額など、自分よりも上回る点が多く、「こんなに長い時間、あいつよりも働いているのに…」と友人に嫉妬する自分を見つめ、自分の現状に疑問を持ち始めたのです。
そんな時、年金や税金、物価上昇のニュースが連日報じられ、将来への不安がより一層強くなりました。若さはあるものの、生きること自体が苦痛になり始めていました。
寝る時には、深く考え込んでしまい、なかなか寝付けず、気を紛らわせようと、面白そうな動画をYouTubeで見るのですが、それが逆に目を冴えさせてしまい、ますます寝付けなくなり寝不足の毎日を過ごしながら、このままではいけないと強く感じ、僕は「今の生活から抜け出したい！」と変化を求めるように動き出し始めたのです。
これらの強い感情が僕をさらなる変化へと導いていきました。その変化とは…
