はじめましてゆうです。
僕が何者なのか、だいぶ遡って学生時代の頃の話からしていきたいと思います。
学生時代は、特に明確な夢や目標がなく、毎日を楽しく過ごすことだけが優先でした。
高校に進学しても、将来に対する具体的な考えはまだ浮かばず、ただ安定した収入が欲しいという漠然とした思いがありました。
そんな時、地元の役所が公務員を募集しているのを知り、この機会に挑戦してみようと思ったわけです。
公務員のイメージとして「安定して、退職金もたくさんもらえる」との単純な考えから一生安定した職を手に入れて安泰の将来を手に入れようとしました。
高校3年の夏休み、公務員試験のために勉強に打ち込むために暑い夏、自宅に閉じこもり、問題集を繰り返し解いていったのです。
本がシワシワ、ボロボロになるほど繰り返しやりこんだので、試験日を迎えた時には、受かる自信しかありませんでした。
ところが、試験を終えた後の感触について聞かれれば、正直なところほとんどわからなかったのです。
なぜなのか、自分でも聞きたいほど状況がよく理解できず一夏を費やして集中的に勉強に取り組んだにも関わらず、公務員試験の難易度の高さに圧倒されました。
数日後、予想通り結果は不合格。
「あんなに勉強したのに、どうしてだったんだろう？」
その後も気になって、もしかしたら問題集自体に何か間違いがあったのではないかと疑い、僕は本屋へ行って他の問題集も確認することにしました。そこで、衝撃的な事実を知りました。
実は、僕が使っていた問題集は、公務員試験用ではなく、一般企業向けの一般常識問題集だったのです。
この致命的なミスに気づいた時、僕はただただ驚きと共に、なぜこれまで気づかなかったのかと自分自身を責めました。この間違いがあったために、僕は試験の内容と全く異なる勉強をしていたわけで、全く分からなかった理由がようやく理解できました。
この大きな間違いは、後で笑い話になりましたが、当時はとても悔しく、もし適切な問題集を使っていたら、結果は違ったかもしれませんが、まったく的外れな勉強をしていたことをしながら、情けない時期を過ごしました。
公務員試験の失敗の後、高校3年の後半、進学か就職か、僕はどちらに進むべきか真剣に考える必要がありました。
いくつかの地元就職先を見てみましたが、心惹かれるような場所がなく、そんな時、地元にある自動車整備の専門学校に目が留まりました。
車に対しては元々興味があり、少し好きなこともあって、この分野をもっと深く学ぶことにしたのです。
自動車の知識を学び、スキルを身に着け、それに熱中できれば整備士としての道を進むこともありかもしれないと考えていました。
そこから専門学校に通い始めて1年が経ち、就職先を決める時期が訪れた頃、再び問題がありました。
実際、求人をみてみると、他の業種に比べて収入が低いことがわかったのです。
資格を持つことと給料の低さは切り離せない現実でした。この事実を前にして考えた結果、整備士としてのキャリアが現実的でないという結論に至り、資格だけはしっかり取得しつつ、他の職業を探す決心を固めました。
そんな時、親の知り合いの運送会社で、自動車整備の免許を持つ人材を探していると聞き、宛もなかった僕は迷わずその面接を受けることに決めたのです。
具体的にどのような仕事になるのかは未知数でしたが、トラックの整備もしくはトラック運転手のいずれかになると考えられました。これまで考えたこともなかった職種に挑戦することに、わくわくする気持ちが湧いてきました。
面接に行くと、そこの社長がいきなり「いつから来てくれるんだ？」と、話が驚くほどスムーズに進み、あっという間に、そこで働くことが決定したのです。
運送会社での仕事内容は多岐にわたりました。
基本的には運送会社の事務員として勤務し、繁忙期にはトラックの運転手を務め、手が空けばトラックの整備や倉庫の管理も行うなど、多様な役割を担い入社してからは、たらい回しのように日々追われながら仕事をこなしていました。
そして、そんなある日、仲の良い友人が結婚するという話を聞き、自分の人生が大きく動き始めるのです。
この日を境に、僕の人生が大きく変化していくことになった、その変化とは…
